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『聖句ポストカード作りの話−5(専用封筒)』

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  • 2015/03/13 Fri 15:40
◎専用封筒の書体は3種カードで使った書体の中から選ぶことは決めていたので迷わずボリューム感があるAmerican Uncial InitialとAmerican Uncialを選びました。ただ、全部で2行なので、イニシャル「B」の色を変えても画面が持たないと思ったので、「Troyer ornaments」から葡萄のオーナメントを添えました。「B」を葡萄色にしたので、同色か薄い葡萄色も考えましたがボリュームを押さえながら気品が伝わる「金色」にしました。
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『聖句ポストカード作りの話−4(ドイツ語版)』

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  • 2015/03/12 Thu 19:00
涸れた谷に鹿が水を求めるように
  神よ、わたしの魂はあなたを求める。
神に、命の神に、わたしの魂は渇く。
  いつ御前に出て
神の御顔[みかお]を仰ぐことができるのか。
詩篇42:2-3 (日本語:新共同訳、 1987年)
◎平ペンで書いたような書体のPost Antiqua (designed by Herbert Post)を選びました。ドイツ語のアクセントもしっかり揃っています。色のイメージは森をイメージしてグリーンにしました。インデントの幅の決定がとても難しいながらも楽しい作業です。3行目、4行目の「Gott」位置と行頭と行末の形を意識しました。
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『聖句ポストカード作りの話−3(ラテン語版)』

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  • 2015/03/11 Wed 17:36
はじめに言[ことば]があった。言は神と共にあった。言は神であった。
この言は、初めに神と共にあった。
万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。
言の内に命[いのち]があった。命は人間を照らす光であった。
ヨハネによる福音書1:1-5 (日本語:新共同訳、 1987年)
◎一般の方が聖句と言えばこの句を思い浮かべるのではないかと思われるぐらい有名な聖句です。この聖句選択時に中西恭子先生つぶやかれたラテン語の美しさが印象的でした。
「韻」の持つ組版的な美しさと気品を考え、優雅な銅版彫刻系のNicolas Cochin Romain を選びました。
色も落ち着いた群青で画面に優雅さを加えました。
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『聖句ポストカード作りの話−2(英語版)』

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  • 2015/03/10 Tue 23:18
いつも喜んでいなさい。
絶えず祈りなさい。
どんなことにも感謝しなさい。
テサロニケの信徒へ手紙一 5:16-18 (日本語:新共同訳、 1987年)
◎とても有名は聖句ですが、1行ごとに完結し、それが3行しかなく。当初葉書を縦位置で書体を考えましたが、3行ではポイントを大きくすると1行に入らなくなり、横位置に変更しました。
しかし、3行で画面を構成することは意外に難しくサイズを大きくすると1行に収まらない行があったり、行間を広げ過ぎると間の向けた感じになります。そこで選択したのがAmerican Uncial InitialとAmerican Uncial(designed by Victor Hammer)です。Uncialというその名のとおりカリグラフィをもとにデザインされた書体であり、Initialを組み込むことによって写本のイメージを連想させました。最初の文字「R」を赤が画面を締めます。このバージョンだけが両面合わせて4色刷りになります。
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Typetalks分科会『欧文組版のABC』第3期 「基礎から応用まで」のお知らせ

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  • 2015/03/10 Tue 11:38
昨年、2期にわたり実施致しました。Typetalks分科会『欧文組版のABC』第3期「基礎から応用まで」を開催します。お申込、詳細は以下のサイトから、締切は4月6日(月)12時までです。過去2回の受講者の皆さんからの要望が多かった、「書体選択の話、和欧混植の話、美しい欧文組版」も掘り下げます。
http://www.aoyamabc.jp/culture/typetalks-abcsession3/
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『聖句ポストカードセット(Bible Verse Postcards)作りの話−1』

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  • 2015/03/09 Mon 20:23
平成26年後半から、美篶堂の上島明子さんから、聖句をポストカードにしたいとの話がありました。選句を宗教学宗教史学者の中西恭子先生にお願いして、いろいろご相談しながら進めていきました。
 書体の選択とデザインは私に一任されましたが、キリスト教徒ではない私がどのように聖句に向き合えるのか、不安もありましたが、一つの挑戦のつもりで制作準備に入りました。年末に中西先生との話し合いで3編の聖句が選ばれ、言語も決りました。
書体の選択は短文とはいえ聖句なので、品格プラス読みやすさ、美しさ兼ね備えた書体を考えました。したがって当社にあるカリグラフィや銅版彫刻をもとにした書体からの選択です。

始めの計画では年明けには最終チェックで、1月末には完成の予定でした。おおよその組版は終わっていましたが、1月13日に私が病に倒れ、18日間入院することにより、大幅に進行がアくれてしまいました。上島さん、中西先生始めご心配とご迷惑をおかけしてしまいました。退院後、体調をみながらですが印刷を開始しなんとか完成しました。少々危険な状態でもあったことから、退院後のほとんど最初の仕事であった「聖句ポストカード」印刷がなにか大きな啓示になった気もします。キリスト教徒の方でなくてもとても良い言葉のカードです。私のタイポグラフィと共に何かを感じていただければ幸いです。

カード用紙は竹尾さんのロベールホワイトの220kgです。この用紙は2方向紙肩に「耳」と呼ばれる紙漉に跡があります。ポストカードサイズでは全てに付けることはできませんが、英語版には右辺に付けて高級感を演出しています。贅沢にも専用封筒もロベールホワイト90kgの特製封筒です。
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第28回TypeTalksのお知らせ。

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  • 2015/02/17 Tue 19:24
第28回TypeTalksは3月14日 (土)18:00-20:00開始です。
今回は「『レイアウトの基本ルール』刊行記念はじめてデザインする人のためのレイアウト基本講座」です。デザイン経験がなくても大丈夫!著者の大崎善治さんの登場です。
詳細、申込は以下のサイトから。
http://www.aoyamabc.jp/culture/typetalks28/
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新年のご挨拶。

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  • 2014/12/31 Wed 18:59
新年明けましておめでとうございます。
本年も当サイトをご利用いただき感謝しております。
昨年は2月に脱臼した肩の器具の除去手術をしたり、何かと動きが悪い年でした。その割には年間で44ものセミナー(学校関係講義が4校5コマを含む)をやらせて頂きました。
中でも青山ブックセンターで開催しております、「TypeTalks」から派生しました「TypeTalks欧文分科会」を2期にわたり開催することができました。どうしても単発のセミナーの場合、あまり深く掘り下げることはできませんでしたが、今回は6回+印刷博物館での活版実習ということでじっくり話せたのが私に取ってとても幸せだったと思います。
また、4月から3期も始まりそうですが、その前に1期、2期の受講生限定で「中級編」も開催することになっております。「基礎編」はセミナー形式で私がお話することがほとんどでしたが、「中級編」はかなり実践的でディスカッションを中心に行います。知識や能書きでは解決しない、その場で解決策を話し合い修正作業を行います。受講者の要望から企画された「中級編」ですが私が一番楽しみにしています。その他、既に決っているセミナーもありますが、「欧文組版」を中心に参加者の要望に合ったセミナーに工夫するように心がけようと思っています。
昨年は止まってしまった計画が今年は年明けから次々動きだしそうです。9月ごろには嬉しいご報告ができるかもしれません。今年も欧文活版印刷を中心に新しい試みにもチャレンジ致します。皆様、宜しくお願い致します。
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『Typetalks欧文分科会、中級編のお知らせ』

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  • 2014/12/21 Sun 19:36
本年2期に渡って開催しました基礎編に続いて、受講者からのご要望がありました中級編を開催することになりました。
中級編は基礎編で学んだことを踏まえての実践編です。「見る眼を持った人」が今度は自ら欧文組版にチャレンジします。基礎編受講者限定の募集ですが、4月スタート予定の第3期基礎編を受講後、中級編が用意されていることのお知らせも兼ねました。
詳細、申込は以下のサイトから。
http://www.aoyamabc.jp/culture/typetalks-abcsession-inter/
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『活版缶バッチ』の発売

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  • 2014/12/17 Wed 23:45
『活版缶バッチ』ができました。竹尾さんのNTラシャに活版印刷したものを美篶堂さんが缶バッチに!お薦めの4種類の欧文書体といくつかの言葉です。一つ一つ手作りのため、まだたくさんできていませんが鋭意製作中です。プレゼントにも是非!小袋入り。1つ324円(消費税込み、送料別途)
当社の販売サイトにはアップされていませんので直接、ご来社いただくかメールでご注文ください。数が少ないため、在庫無しの場合も有るかも知れませんので、ご来社の際にも事前にご予約いただければ確認して確保しておきます。
缶バッチディスプレイIMG_2936.jpg
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