新年あけましておめでとうございます。新工房に移転してから2度目の新年を迎えました。まだまだ資料の整理などは終わっていませんが、少しずつでも楽しんで進めたいと思います。昨年はコロナ禍で無くなった企業セミナーも4社から依頼があり、その他、講義や勉強会などを含めるとトータル45回で以前の数に戻りつつあります。今年も活版印刷と欧文組版の啓蒙との二刀流で頑張って行きます。今年もよろしくお願い致します。年賀状の欧文書体は、P. T. Barnum(表面)、Typewriter Face(宛名面)です。P. T. Barnumはアメリカの伝説の興行師Phineas Taylor Barnumにちなんで名付けられと言われています。サーカスの広告ビラなどにこの書体の雰囲気を持った書体が数多く使われています。ヒュー・ジャックマン主演の「グレイテスト・ショーマン」という映画をご存知でしょうか?彼の伝記的なミュージカル映画です。映画内で新聞の見出しに使われた書体がこの書体そっくりだったので、私は思わずテレビ前で歓声を上げてしまいました。宛名面のTypewriter Faceはその時の新聞報道に関係したとしてこの書体を選びました。不揃いなレタースペースや通常ではダメ出しされている引用符はTypewriterならではの構造からきているので、これで良いのです。