昨年は一月に病を得て皆様にご心配、ご迷惑をおかけしましたが、お陰さまで直ぐに復帰し、通常の業務を行うことができました。改めて健康の大事さを実感した一年でした。
セミナー、講義などはTypeTalks、TypeTalks欧文分科会(基礎編、中級編)を中心に30ほどをこなす事が出来ました。これからも欧文組版の楽しさ、面白さを解りやすく、実践的に皆さんにお伝えできたらと思っております。
もちろん基軸は欧文活版印刷です。「読みやすく、美しい印刷物」を目指して精進いたします。今年もよろしくお願いいたします。
今年の年賀状のメインの金属活字書体は「EK Type」と言います。
私の兄弟子と言えるロンドン在住の河野英一さんが40年ほど前に英国留学先の大学の課題で「3つの要素でアルファベットを表現する」を構想しました。そのスケッチをもとに父の重蔵が金属活字に起こした物です。今回は私が「全角」の要素の活字を加えて「SEASON’S GREETINGS 2016」を組版、印刷しました。3人のコラボ作品で世界のどこにもない年賀状ができました。その他の活字は縦長のサンセリフ体「News Gothic Condensed」by M.T.Bentonを合わせました。